渋谷のニューヨークジョーには、仕事の休憩中によく行く。
学生の頃は洋服に何万円と使えても、今では1万円を超える服も買うことがあんまりない。
もちろん洋服は好きだけど、実はブランドモノよりも古着の、所在の知れなさが好きだったりするのかもしれない。
さらには、古着屋さんで服を買うより、リサイクルショップやら買取方式のお店で買う方が好きなんだと最近わかってきた。
そういうお店の方が、人がいらないと思って手放したものがランダムに集まってる分、宝探し感があって面白いからだ。
古着屋さんにもかっこいい服はあるけど、お店のバイヤーさんが「かっこいい」と思って仕入れてる訳だから、ひとつかっこいいフィルターが入ってる。
そういうのも抜きに、ただ集められた服の中から自分でいいなと思った服をゼロから探すその感じがきっと好き。
音楽を好きになり始めた中学生の頃、ブックオフに行っては100円CDコーナーでジャケ買いしてた頃の感覚にきっと近い。
もういい大人なんだから好きなブランドのひとつくらい、ともたまに思うけど、今のところはやっぱりそういうジャンクな買い方が好きで仕方ないみたいだ。
あと、シンプルに接客されるのが苦手だからっていうのもあると思う。
セカンドストリートやトレジャーファクトリー、バズストア、ニューヨークジョーなんかでは接客されたことが一度もない。
自分の心ゆくままに、ただただ服選びを楽しむことができるのだ。
ということでまた買った。
渋谷のニューヨークジョーで仕事の休憩中に、BILL BLASSというブランドのコットンニットを買った。
眼鏡屋さんの店員という仕事柄、めちゃカジュアルな服装というよりは、ビジネスカジュアルな服装の方がウケが良い。
というか接客にも説得力が増す感じがする。
特にお店でドレスコードは決められてないけど、なんとなくローファーを履いてたりジャケットを羽織ってたりする方が、背筋が伸びてビシッとする。堂々とできる。
柄ニットとかプリントTシャツよりは、もう少し落ち着いた雰囲気のものを。
なんかないかなくらいの感覚で覗きにいったら、無地のいい感じのニットがあったから買ってみた。
BILL BLASSというブランド。
同じ古着でも内タグに日本語が書いてあったりすると、何だか買う気がなくなっちゃったりする。
デザインだけでモノを見れてないからまだまだなのかもしれないけど、英語が書いてあるってだけでなんかかっこいいなとか思う。
きっとアメリカのカジュアルなブランドで、どっかの古着屋さんが買い付けてきたんだろうけど。
アメリカ版たんぽぽハウスみたいなところで売ってるのを買い付けてきて、いくらかで売ってたのかなとか思う。
ツーオーナーやスリーオーナーどころではなく、僕で何人目だろうとか思うけど、状態はけっこういい。
僕はウールのニットも好きだけど、チクチクするのと厚手でボリュームの出る感じがそんなに好きじゃない。
あと室内だと暑いのもネック。ずっと外にいる日とかならこれ以上ないくらいにはもってこいだと思うけど。
室内でも適度に快適に過ごせて、洗濯もできる。着膨れもそんなにしない。
そんなコットンニットがすごく好きだったりする。
コットン100%はもちろん、少しリネンも混ざったざらっとした質感のも好きだったりする。
そうなってくると秋冬だけじゃなく、春夏もさらっと着れたりする。
混合率や生地感によっては秋冬には少し力不足だったりもするけど。
このBILL BLASSのニットは中肉な生地感だけどアクリルも混ざってるので軽さも出ててすごくいい。
アクリル特有のもったりした質感じゃなく、不思議とリネンに近い少しだけざらっとしたドライさも持っている。
古着のニットだと裾リブがギャンギャンのやつとかあるけど、ああいうのは着てると上がってくるから好きじゃない。
このニットは首元も狭すぎず広すぎないので適度にゆるい感覚があって好き。
裾リブはゆるく、袖もゆるすぎずキツすぎないのでインナーに着てるTシャツの裾が覗いたりもしない。
身幅もゆるっとしてて、着ると絶妙なゆるさを持ってるけど、アウターを着てももったりとしたり邪魔になる感覚がない。
絶妙なバランス感覚と生地感を両立した、カジュアルにも大人っぽくも着れるマルチプレイヤーって感じがする。
これと迷ったのは赤くて総柄の、大好きな感じのコットンニットだった。
そっちもいいけど、なんならこれを買うときに無地に物足りなさを感じたけど、無地もさらっと着れる大人になっていきたい。
買った場所: NEW YORK JOE SHIBUYA
買った値段: 5,000円くらい
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