仕事柄、ジャケットを着ることがある。別にそこまでカッチリしなくてもいいんだけど、カッチリしてた方が説得力もあるというか。
今まで私服で着ることはあんまりなかった。ただ、ある程度いい年齢にもなったし、何着か持ってたっていいんじゃないかとか。
と言いつつまともなセットアップは持ってなくて、友達の結婚式に行くにもとりあえずオフハウスで1,000円のセットアップを買って行ったりした訳だけど。
デザイン的にカジュアル寄りだから、めちゃカッチリしてる訳じゃないけど。
というか、そういうタイプよりはシルエット的にも少しラフさ、ゆるさがあったりする方が好きな訳だけど。
そんな感じでたまたま池袋のセカンドストリートに寄ったら見つけたジャケットがすごく良くて。
買ってから半年以上が経って、また袖を通す季節がやってきても改めてその良さを実感してるのが、これ。
DAIWA PIER 39のコーデュロイテーラードジャケット
DAIWA PIER39のテーラードジャケット。
ブランド自体は数年前にドカンと名前が跳ねて、なんだか買えないらしい、っていうイメージのもの。
古着でもなんでもフィッシングベストが流行ったり、テック系の洋服に対する注目度が高い中で、けっこうな人気を誇ってるイメージ。
調べてみたら2020年に始まったという、けっこう新しいブランドなんですね。
なんとなく大学生〜20代前半が着てるイメージがあったけど。
FreshServiceとかDAIWA PIER39とか、ゆえになんとなく手が出しづらかったけど、新世代感があって自分には縁がないと思ってたけど。
ブランドとか気にせず、たまたま手に取ってみたりすると、シルエットはモノとして非常にいいな、と思ったのでした。
余計な偏見とかフィルターを取っ払って新しいモノに出会える新鮮さは、セカストやらブランド古着屋ならではの面白さ。
ゆったりワイドでリラックス感のある都会的なシルエット
マネキンに着てもらうと際立つ、このなんとも綺麗で個人的にも非常にツボなシルエット。
全体的にビッグシルエットで身幅も広め、肩も落としたリラックス感のある佇まい。
カッチリした、それこそボディラインが出るようなジャケットとかは非常に苦手なんだけど、こういうシルエットなら大歓迎。
むしろ最近はゆるいだけじゃなくて、適度にドレス感だって欲しいと思う年齢になってきたので尚更。
細部に至るまでこだわりを感じる、個性豊かなディテールの数々
袖にボリュームを持たせたシルエット。この、たっぷり身幅を取ったリラックス感のあるシルエットがすごく好き。
こだわりを感じるポイントはいくつかあるけど、特に象徴的なのは袖のディテール。
この段落としが効いたようなデザイン、とでも表現したらいいのか。
これが袖周りのリラックス感と同時に、どこか都会的でスタイリッシュな雰囲気も感じさせるディテールになってる。
シルエットに具体的にどう作用するのかは正直知らない。でも、パンツで言うタックみたいなことか。
ラペルには特徴的なボタンホール?が付いてる。ブラウンのコーデュロイ地に、黒色のポリウレタンっぽい素材のそれ。
ユニークでいいけど、それより何よりここにボタンを通してラペルを閉じ、襟を立てたときのノーカラージャケットっぽいシルエット。
それが何だかいい感じで、肌寒いときはそうやって着ることもある。
って言いつつその写真がないのは、そうして着たときのシルエットも抜群にいいということについ最近気付いたから。
今度また写真を撮ったら載せてもいいなと思う。
一般的なジャケットやコートならできることだと思うけど、あんまりやらないと思う。
けどこのジャケットは、ゆったりとした身幅やシルエットの美しさがあるからこそ、そんな遊びもできるくらいの余裕がある気がしてる。
そして外から見ても特徴的なのは、横に大きくついたポケット。
これが本当に大きくて、身頃にちょこっと付いてる程度じゃ全然ない。ジャケットに付いてる一般的な位置から始まって、着たときには背中にまで回るんじゃないかってレベルの大きさ。
後ろから見ても「ポケットが付いてる」って分かるレベルの大きさ。
文庫本、いや恐らく単行本すら入るサイズ。
袖にはブランドロゴと、袖を絞れるボタン付き。
普段は大きめサイズで着ることが多いけど、このジャケットはMサイズでもなかなかオーバーサイズ。
袖もけっこう余るので、このボタンで袖を絞らないとリラックス感のある見た目になる。
仕事のときはもう少しすっきりさせた方がいい気がするから、このボタンで袖を絞ってる。時計を付けてるから袖付近がもたつくあるあるは発生するけど、まあ許容範囲なくらい。
裏地は光沢感があって袖通しのよい生地が使われてるので、インナーに少し着込んでもごわつきにくい。
というか身幅が広いので、そこそこ着込めてしまいそう。少なくともニットくらいなら全然余裕だって去年の記憶。
そして身頃には沢山のポケット。
ブランドによるこのジャケットの商品説明をには、メガネとかサングラスも収納することができるとか書いてあった気がする。
基本的にはシャープでスタイリッシュだけど、実は機能性に長けていたり収納力があったり、っていうところが都会的なテック系ブランドっぽいところ。
そういうスタイリッシュなブランドや雰囲気への憧れも少し。
かといって全部それだと退屈になりすぎる気がするので、普段の自分のスタイルに少し混ぜるくらいでちょうどいいのかも。
デザインだけでなく機能性にも富んだ、雑にヘビロテできる1枚
生地の名前は「テックコーデュロイ」らしく、調べてみると軽撥水機能も付いてた気がする。
ゆったりとした自分好みのシルエットでリラックス感があり、ジャケットだけどカッチリしすぎないからカジュアルに取り入れやすい。
ボタンを留めたときのシルエットも良く、着込めるだけの身幅の余裕と袖通しの良さもある。
おまけに収納力もあって、軽撥水機能まで付いてる。
とりあえず、で雑に羽織ってもサマになるので、特に今の時期なんかは無意識のうちに手に取ってヘビロテしちゃう。
これはコーデュロイだから秋冬向きだけど、生地違いで春夏にも着れるのも欲しいと思うくらい。
池袋のセカンドストリートで13,000円くらいで買った記憶があるけど、今はそれより中古相場も少し上がってるイメージ。
どこのブランドでもそうだけど、定価の値上がりが続く流れで仕方ないことなのかもしれない。
とは言っても定価で買ったって3万円台だから、気に入った生地のものがあればもちろん新品で買ったっていいなと思ってる。
もっと気軽に洗えてシワになりづらいイージーケアの生地感とかでも出してそうだから、そっちのタイプもぜひ欲しい。
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