トレファク蕨店で買ったシャツには、ちょっとした旅の記憶がある

ちょっとした話

暇な休日の過ごし方。天気が良ければ1人でふらふら出掛けることがけっこう多い。

友達を誘ってもいいけど、思い立ったままに行動することの多い僕は1人で身軽にふらふらするのが好きで。

 

知らない街に行くのが好き。だから旅行も好きで、1人で行くのもなかなか楽しい。

とはいえ1日だけの休みならそんなに遠くには行けない。電車で片道、長くても1時間以内くらいまでのところに行くことが多い。

 

気になる街はちらほらあるけど、行く理由がひとつだけだったりするとなかなか体が重いこともあって。

気になるラーメン屋さんがあったのと、トレファクスタイルもセカンドストリートある街っていうことで、今回は埼玉の蕨市に行ってきた。

 

日本でいちばん面積の小さい市、埼玉県蕨市を散歩する

今回行ってきたのは埼玉県蕨市。

僕は池袋方面から出発したから、赤羽で京浜東北線に乗り換えて向かった。

 

目的のラーメン屋さんは「麺屋 永太」

蕨駅からは歩いて10分も掛からないところにあるけど、お店の住所はお隣の川口市。

 

最近は休みの日に出掛けるきっかけって、まだ行ったことのないお店にラーメンを食べに行くことくらい。

20代後半くらいから趣味っていう趣味がなくなっちゃって、そういうのがないとせっかく天気が良くても家でゴロゴロして休日が終わっちゃう。

 

それがすごく勿体なく感じるし、ラーメン屋さんってどこも14時〜15時くらいまでで昼営業が終わるから、それくらいまでには外に出るきっかけになるから何だかいい。

 

永太は毎年買ってるラーメンの雑誌「TRYラーメン大賞」を読んでいて知ったお店。

店主さんは成増にある老舗名店「べんてん」のご出身らしく、その系統が好きな身としてはすごく興味を持った。

 

基本的に券売機の左上がお店の看板メニューと認識してる。そしてそこあったのはつけ麺だった。

なるほど、と思ったけどTRYで永太のラーメンが載ってるページを見てきたので今回はラーメンに。

 

ラーメンは並盛りが150g、中盛りが250gだけど、同じ値段でどっちかを選べるのもべんてん流。

迷わず250gを選んで、到着したラーメンを啜る。濃厚で、魚介系の深みと動物系のパンチをしっかり感じられる味で美味しかった。

 

最近はせっかく出掛けるならラーメンを連食したい気持ちが常にある。

近くにある「夢を語れ」系列のラーメン屋さん「夢の一歩」にも行こうかと思ったけど、この日は17時からの夜営業のみ。

空腹でもない状態で二郎系を食べるのは結構ハードルが高いからちょうどいいかなとも思いつつ、今食べたラーメンのカロリー消費と次の目的の達成を兼ねて歩くことに。

 

ラーメンを食べた日にはなるべく沢山歩くようにしてる。

知らない街を歩くと自然と色々なものに興味を惹かれて寄り道をするので、しっかり歩いたなと感じる日はiPhoneのヘルスケア機能で見ると2万歩を超えてる日が多い。

 

「麺屋 永太」から徒歩20分弱「トレファクスタイル 川口芝産業道路店」

家を出る頃は曇り空だったけど、ラーメンを食べ終えた頃にはすっかり晴れて夏日だったこの日。

頭が大きくて似合う帽子がほとんどないから被ってこなかったことを後悔するような日差しだった。

 

ただ、休みの日くらいしか出番のない真っ黒な度付き偏光レンズを入れたサングラスはしっかり持ってきた。

20代前半の頃には恥ずかしくて掛けられなかったかもしれないけど、30歳にもなると、自分で言うのもアレだけど、少しは違和感なくサラッと掛けられるようになった気がする。

 

度付きの真っ黒なサングラスなんて休みの日くらいしか、それも晴れた日の夕方くらいまでしか掛けないから贅沢品のように思えるけど。

だからこそ、今日こそはって日には積極的に掛けていかないと勿体無い。フレームだってJULIUS TART OPTICALの、FDRっていうちゃんといいものだし。

 

途中、きっと老舗で街の人たちから愛されているんであろう居酒屋さんやスーパーと一体型のボーリング場、バッティングセンターを過ぎながらトレファクに向かう。

駅から離れるにつれて素朴な雰囲気を増していく建物の数々に、東京から離れたことを実感する。

 

のんびり過ぎる時間の流れが心地よかった。

こんなに大きなバッティングセンターもきっと地元の野球少年にはもちろん、夜遅くまでやってるから仕事終わりに来る人もいるんだろうなと思った。

 

僕も地元には少し自転車で走ったところにバッティングセンターがあったから、こうやって街にあるのがちょっとだけ羨ましい。

 

だいぶ前に行きたくなって東京のバッティングセンターを調べてみたら、たまに行く映画館の入ったビルの屋上にあってびっくりした。

都心の高いビル、最上階の景色を眺めながらだから、それはそれでヒットを打てたときの快感はあった。

 

そんなこんなで歩きながらトレファクスタイルに到着。結構大きくて奥行きのある広いお店だった。

トイレを貸し出してるのも東京じゃまずないから、やっぱりここでも東京を離れたことを実感した。なんだかいいなって思ってしまった。

 

トレファクスタイルで出会ったJ.S. Homesteadの気分な無地ビッグシャツ

店内をふらふらしてると、いくつか気になる服を見つけた。

個人的にはセカストやトレファクには地域ごとにお店の特徴がなんとなくあるのが面白くて好きで。

 

分かりやすいところで言えば、下北沢店や高円寺店はレギュラー古着が多く売られてる。それはもちろん、近くに古着屋さんがいっぱいあるからだろう。

前に大阪の店舗に行ったときは、心なしか派手なデザインや柄物の服が多かったように思えて。

 

レディースだけど、紫のギャルソンワンピースがセールになってたりとか。そういう光景も、東京じゃあんまり見ないかもと思ったことを覚えてる。

そういった類のリサイクルショップって東京にもいくらかあるけど、やっぱりどこか洗練された感じがあって。

 

千葉出身だからか、そういう郊外のリサイクルショップの洗練されすぎてない、お宝が埋もれてる可能性すらあるような雰囲気にすごく惹かれる。

少し前から「セカストディグ」とか言って、郊外のセカストやらに掘り出し物を探しに行くのがブームではあるけど。

 

それを店内で動画にするのもまあいいけど、服がすごく好きな人なんてあんまりこないような素朴な雰囲気のお店もすごく好き。

 

トレファクで出会ったのはJ.S. Homesteadのビッグシャツ。

通称10XLシャツって呼ぶらしく、身幅やらのディテールはXLサイズ相当にしつつ、着丈などはすっきりとさせたボックスシルエット。

 

リラックス感のあるビッグシルエットはゆったりとした余裕のあるスタイルを演出するのにもってこい。

最近はもっぱら無地シャツでゆったりと、それも大人っぽい雰囲気でコーディネートを組むのが個人的定番になってきてる。

 

無地なのでシルエットで思いっきり遊ぶっていうのがいい選択肢。

10XLシャツはどうやらシリーズ化してるっぽい。これ、けっこう気に入ったかもしれない。

 

少し毛羽だった雰囲気なのは元々っぽいけど、売った人が着る中でそうなったところもありそう。

それを含めてもリアルな古着っぽくて、ちょっとした雰囲気があっていい感じ。

 

グリーンをベースにしながら、イエローっぽい糸も織り混ぜられた生地。

これがグリーン単色よりもぐっと深みをプラスしてて、とても気に入ってる。

 

仕事的に夏でも(できれば) 長袖がいいらしく、夏の室内でもさらっと着れるシャツを集めてる。

これは生地的にも重たくないから夏でも着れそうだし、身幅が広いから熱もこもらなくていい。

 

単なる服探しじゃない、その街にしかない空気感を楽しむ

そもそもがトレファクとかセカストでブランド古着とか、古着の古着を探す、その行為自体が楽しくて好きな訳だけど。

上手く言葉にはできないけど、そのお店にしかない品揃えとか空気感は、周辺の地域性に大きく影響を受けるものだと思っていて。

 

今回行ったトレファクスタイル蕨店なら、ゆったりとした雰囲気の中にも個性の効いた古着やミリタリーアイテムがちらほら。

ブランドにこだわらずとも、ファッションを心ゆくままに楽しんでる人が売ったであろう服がちょいちょいあって、それらに惹かれた。

 

少し都心を離れた時間の流れがゆっくりとした、それでいて大きめの店舗だったからテンションが上がった。

 

帰りにも通った、ボーリング場と一体型のスーパー。

暑くて喉が渇いたからジュースを買おうと立ち寄ったら、呼び込みくんやら店員さんによって録音された商品を説明する音声が四方八方から響いていて、人生で行ったスーパーの中でもわりとトップクラスにカオスだった。

そういうのも、そこにしかない体験として記憶に残ったりする。

 

その後にはセカンドストリートにも行ってみた。ゲオと一緒になってる店舗で、ジュースやお菓子も売ってた。

こういった店構えの店舗が東京にはあまりなく、ひばりヶ丘かどこかに行ったときも似た感じだったから少し懐かしさを感じた。

 

古着屋さんってことで、キングファミリーってお店にも行ってみた。

こちらはブランド服とはまた違って、ノーブランドのそれらを1,000円もしないくらいの価格で売ってるようなお店。

すごく地域密着型で、地元の人に愛されてるお店って印象だった。

 

2階にはこれまた、なんでも買い取りますって感じのリサイクルショップがあって、その雰囲気もなんだかよかった。

個人的に何かグッとくるモノがあった訳じゃなけど。ギターもあれば家具もあって、家電もあって。

 

とりあえず買い取ったから、的な感じで腕時計の並びにミュウのポケモンカードが置いてあったり。

その雑多な感じが、地方のリサイクルショップって感じでまた趣きがあってよかった。

 

赤羽で途中下車してラーメン。次の休みはどんな街に行こう

帰りには赤羽で乗り換えだったから、思い立って気になってたラーメン屋さんに寄った。

そうそう来る訳でもない街で、夜営業は1時間だけっていう物珍しさのお店が開いてる時間に降り立ったものだから、本日2件目だったけど寄ってみた。

 

次はどんな街に行こうかなって思ってる。

自分が色んなものに興味を持ってれば持ってるほど、行きたいと思う街、そのきっかけは増える。

 

レコードに興味があるならあの店に、ラーメンに興味があるならあの店があるあの街に。

目的もなくただ惹かれて散歩しに行くのもいいんだけど、やっぱりそういう目的がいくつかあった方が行ってみたい気持ちも強くなる。

 

赤羽から荒川まで歩いて見た景色

これから暑くなってくるけど、暑くなると休みの日でも外に出るのが億劫になるけど。

できるだけ外に出て知らない街に行って、色んな街の表情を感じてそれぞれの魅力を感じてみたい。

こういう好奇心だけは結構あるから、休みの日でもそんなに暇せずに過ごせてるのはいいところ。

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