入場無料でバンド5組。渋谷のライブイベント『exPOP!!!!! Vol.176』に行ってきた

音楽

Spotify O-nestで開催された『exPOP!!!!! vol.176』に行ってきた。

こちらはなんと入場無料 (※入場時にドリンク代2杯分として1,200円だけ払う)のライブイベント。

 

それでいてほぼ、というかほとんど毎月開催されている。タイトルにあるようにVol.176、つまりこれまでになんと176回も開催されてるイベントってことになる。

 

出演するのは新進気鋭のミュージシャンたち。

毎回4~5組くらいが出ていて、お客さんは新しいミュージシャンに出会える。

そしてミュージシャンする側は、新しいお客さんの前でライブをする機会になる。

そしてそして、カメラも入っておりYouTubeで配信もしてるという。

 

どっちもwin-winなイベント、繰り返すようだけどこれが176回も続いてるっていうのは、本当に素敵なことだと思う。

まだ見ぬかっこいいミュージシャンをフックアップするイベント、これは本当に長く続いてほしい。

 

僕はというと前々からexPOP!!!!!の存在は知っていて、ライブを観たいミュージシャンが出てる回に行ってみたいとは思ってたけど、なかなかタイミングが合わず。

そんな中で、2月にライブを観て衝撃的だったTrooper Saluteが出演すること、そしてライブを観てみたかった少年キッズボウイも出るってことで、初めてイベントに足を運んできた。

 

初めて行ったけど、どの出演者も本当にそれぞれ個性が際立っていて。

無料でライブを観せてもらったからには、超絶微力だけど今日観た出演者の魅力を少しでも広めたい気持ちとか、シンプルにイベントが楽しくて記事を書きたくなった気持ちとかもあって、ここに残しておきたいと思った。

 

スマホで撮ったゆえに画質が終了してるのが出演者の皆さんに大変申し訳ないのですが、どのバンドも最高のライブだったので今回は載せさせてください。

撮影OKなイベントかつ記事を書くときは、ちゃんとしたカメラを持っていこうかなと思った。

なお、載せている画像は全てイベントとして撮影OKとされている方々のものに限っています。

 

1組目: 熱いライブでフロアを沸かす『FUJIBASE』

18時会場、18時半開演。どうやらexPOP!!!!!では、その日のタイムテーブルは明かされないらしい。

会場に着いてアナウンスされたのは、最初の出演者はFUJIBASEだということ。

 

定刻に幕を開けて始まったのは、観客を煽る熱量の高いライブ。

普段のライブからそうなのか、配信があるからかは定かじゃないけど、FUJIBASEのライブ中は撮影がNGとのことだった。

 

照明も演者側ではなく客席側に向いてて、その顔が見えないようになってた。

 

ただ、それでも今の日本のメジャーシーンで活躍するミュージシャンのような、熱量が高く熱いライブをするその姿勢は確かに伝わった。

ライブ活動はまだ少ないようだけど、今年は10月にもライブを行うとのこと。

 

Spotifyのリスナー数も既に1万人以上。個人的に依然アンテナを張れていないジャンルなだけに興味を持った。

 

2組目: 少年キッズボウイ

FUJIBASEのライブがちょうど30分で終わり、ここから転換。

18時半スタートで5組も出ると、けっこうサクサク進んでいきそうだけど、転換時間はどれくらいなんだろう、と思いつつも一度ドリンクを引き換えようと上階へ。

 

するとドリンクカウンターの後ろにもモニターがあることに気付く。

カウンター横には出演するミュージシャンが5組並んで物販コーナーになってる。出番がこれからの出演者が自ら物販に立ったりしていた。

 

そのモニターはどうやら、配信カメラの映像みたいだった。そして、それ越しに会場を見ていると、2組目は少年キッズボウイとのこと。

 

ドリンクを引き換えて会場に戻ると、その場で音出しを行うバンドメンバーの姿が。

一通りのチェックが終わった後で一度捌け、改めて登場してライブスタート。転換時間はどうやら15分のようだった。

 

男女7人組、トランペットも含む賑やかな編成。

nestのステージを端から端まで存分に使ったパフォーマンス。上手に右利きギタリスト、下手に左利きベーシスト。

左右で対をなすステージングってなんか華やかでいいなあって思った。なんかBUCK-TICKを思い出して、帰りに聞いたのはどうでもいい話。

 

ライブはメンバー各々がとても楽しそうに演奏してて、フロア一体にハッピーな空気が流れるものだった。

初めて聞く曲でも自ずと体が動くような、楽しそうなメンバーに仲間入りしたくなるようなライブ。

 

メインボーカルは女性のアキラさんでありながら、その横でタンバリンを叩きつつ歌うこーしくんが抜群の存在感を誇る。

安定した演奏で曲を組み立てるドラムのGBさんと服部さん、ギターの山岸さんの上で、各々のソロパートで痺れるような演奏で曲にメリハリを作る、ギターのカツマタさんとトランペットのきもすさん。

 

ライブが華やかで、バンドの演奏でありながら、さながら大きなパーティーに来たような気持ちになった。

調べれば最近メジャーデビューをされたとのこと。確かに、メジャーシーンでも独特の存在感を以って活躍される姿がとても想像できる。

 

3組目: むらかみなぎさ

今回はバンドの出演が多い中で、1人だけソロシンガーなのかな、と思いつつ2杯目のドリンクを引き換えに上階へ。

ドリンクの列に並びつつ、少し壁にもたれて休んでいると始まったのは3組目、むらかみなぎささんのライブ。

 

会場に入ると、ギターを弾くむらかみさんにベースとドラム、キーボードを加えたバンド編成だった。

ドアを開けた瞬間、そこに響き渡る歌声にグッと心を掴まれた。圧倒的、かつ抜群の存在感を誇る、力強くもありながら優しさをも感じる唯一無二の歌声だった。

 

どこか懐かしさを感じるような、それでいて新しく、他の誰とも替えの効かない確かな存在感。

とりあえず、曲を聞いてみてほしいと思うミュージシャン。個人的には、初めて下津光史や折坂悠太の歌を聞いたときと、似たような感覚だった。

 

ライブに疲れたら上階のバーカウンターで休憩

イベントも終盤。ドリンクを取りに行ったり、転換の間にトイレへ行ったり。

今回は全ての出演者の演奏を全部見たけど、nestが持つ建物の構造上、バーカウンターと会場が別フロアだから逃げ場がある。

 

ゆえにライブを観て疲れたらバーカウンター付近でちょっと休んだり、物販に寄ってみたりができる。

そして今回は松本メーヤウさんによるカレーの出店もあり、しっかりご飯を食べることもできるといいう。

 

5組も出るとちょっとしたフェスのような感覚で、自分の好きなように時間を過ごせるのがexPOP!!!!!の気楽に音楽を楽しめていいところだなと思った。

 

4組目: ゴリラ祭ーズ

ゴリラ祭ーズは、その独特なバンド名からコミックバンドかと思いきや、グッとくる真っ直ぐなメロディーを投げかけるバンドだった。

トランペット、時々リコーダーを演奏するメンバーがいたり、バンドでの演奏にアクセントが加わって華やかながらも、平熱感のあるボーカルがとても印象的。

 

エモーショナルで記憶に残るメロディーはもちろんのこと、MCでボーカルの古賀さんが、入場無料で170回以上も続くexPOP!!!!!の在り方や、自身がライブハウスで演奏するにあたっての想いを話していて「ああ、この方は間違いなくいい人なんだろうな」と思ったのもよく覚えてる。

 

まるで映画的というか、どこか映像の浮かぶ曲の数々に、映画の主題歌なんかを担当するのも似合いそう。

なんて思いながら見てたけど、いざexPOP!!!!!の出演者紹介文を見てると、既にそういった活動はこれまでにされているとのこと。

 

若さを感じるフレッシュさもありながら、既に独特の個性を持った、とてもいいバンドだと感じた。

 

5組目: Trooper Salute

そしてトリはTrooper Salute。

ライブを見るのは2月以来だから、ちょうど半年ぶりくらい。

 

今年は森、道、市場やフジロック、そして今月末にはラブシャへの出演予定があったりと、とにかく人気大沸騰のバンド。

レコード屋さんのXでも猛プッシュされてたりと、音楽業界でも大注目されてることが一瞬で分かるほどには、まさに今見ておくべき5人組。

 

半年ぶりにライブを観たところで、メンバー皆さんとにかくお若い。今回はベースがサポートメンバーとのことで、女性のメンバーが演奏していた。

 

どこか艶めかしさもありながら、メンバー皆さんとにかく華がある。

そして演奏のレベルも高く、各パートの演奏にしっかり目移りをする。

 

人気曲「冷たいマーメイド」のイントロが始まると、フロアからは歓声が上がるほどの人気っぷり。

演奏の最中で次から次へと飛び出してはあちこちへ飛び交うギターのフレーズが、音源ではもちろんライブではより際立って聞こえて魅力的。

 

ボーカル、ムサシさんの伸び伸びとした歌声も更に仕上がっていた。キーボードであり、きっとバンドのブレインなのであろう小宮さんの演奏もキレキレ。

 

メンバーみんな聡明そうで華があり、これからの音楽シーンをあっという間に第一線まで駆け抜けていきそうな完璧さすら感じる。

こんなに若くしてこのクオリティー。きっと日本の音楽シーンに欠かせない存在になる姿が容易に想像できてしまう。

 

ものすごく聴き込んだ、と胸を張って言えるほどではなくとも、頭に入って確かに記憶の一部となっているキャッチーなメロディーの数々。

それらがライブでは更なるアレンジを以って昇華される上、さらっと澄ました顔で演奏してるんだから、なんだかもう恐ろしさすら感じるほど。

 

拍手の止まないアンコール。再登場時にはベースにオリジナルメンバーのロンさんが。

仕事終わりに新幹線で会場まで駆けつけて、アンコールの1曲を演奏しにいらしたそう。

 

サポートのベーシストも最高にかっこよかったけど、オリジナルメンバーのTrooper Saluteもまた迫力がある。

数多くのステージを共にしてきたであろうメンバー5人の演奏、そのグルーヴ感はまた特別なものだった。

 

音楽業界全体への大きな愛を感じる、exPOP!!!!!

アンコールが終わって全てのミュージシャンの演奏が終了。満足感と共に、残ってた最後のドリンク件を缶ビールに引き換えて帰路に着く。

Spotify O-nestって名前なだけあって、実はSpotifyに月額を払ってるプレミアムユーザーだと、ドリンク券をプラスで1枚貰えるという。

 

これが、Spotifyが関わるようになってからのnestに大感謝してるところのひとつ。

exPOP!!!!!はそもそもが入場無料、必要なのはドリンク2杯分の1,200円だけっていうあり得ないほどの太っ腹イベントだけど、これがあるなら今後もより行きたくなっちゃうくらい。

 

っていうのはさておき、改めて無料でイベントがレコメンドするミュージシャンのライブを5組も観れるっていうのは、どう考えても最高でしかない。

音楽が好きな人はもちろん、まだライブハウスに行ったことがない人とか、学生さんにもぜひ足を運んでみてほしい素晴らしいイベント。

 

こうやってかっこいいミュージシャンに触れる人が増えて、音楽業界自体がもっと盛り上がっていったら、それ以上に最高なことはないと思う。

広い目で、広い愛で音楽への情熱と愛情を感じる素晴らしいイベント。毎月開催されてるみたいだから、少しでも気になるミュージシャンがいたらぜひ、nestに足を運んでみてほしい。

 

11月には渋谷で7会場を使ったサーキットイベントもあるらしい。

こちらはチケットを買って参加するイベントだけど、『再会』ってタイトルなだけあって、みんなこれまでexPOP!!!!!に出たことのあるミュージシャンなんだろうか。

 

柴田聡子にDos Monos、んoonからゆうらん船、Nikoん、そして大好きなSuiseiNoboAzも出るなんて。

いずれにしてもかなり豪華で、これもめっちゃ楽しそう。

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「古着の古着図録」は日本のブログ。個人的熱狂を信じて生きることをモットーとする運営者によって執筆される。タイトルと記事の内容に乖離が生じつつあるが、これは好奇心を大切に、高鳴るする気持ちに正直でいるべきという運営者の考え方を尊重した結果だとされている。

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