少し前にSNSでその名前が流れてきて、存在を気になってたバンドがある。
パーオーム99999って名前で、正式な表記は「ผ้าอ้อม99999」になる。
全く読めないし、また新しいバンドでちょっと名前で奇を衒う感じのそれかと思って最初はスルーしてた。
けど、前にもライブを見に行ったことのあるKhakiの企画で、のっぺらとผ้าอ้อม99999との3マンが開催されるという。
とてもいい3マンだなと思って興味を持ち、この際だからとちゃんと作品を聞いてみることにした。
タイミング的にもちょうど、ผ้าอ้อม99999はアルバムをリリースしたところっぽかった。
結果から書くと、めちゃくちゃに良かった。
アルバム名の通りにジャンクで、だけどポップな曲の数々。瞬く間に過ぎていく豪速球のような曲たちだけど、聴く側を置いてけぼりにはしない懐っこさが確かにある。
僕はDos Monosがとても好き。ただ、彼らが愛するCaptain Beefheartの作品は正直に言ってしまうと、その良さを100%は理解できてないと思う。
それはBeefheartの作品にはポップさが欠けるというか、分かりやすさがあまりないように個人的には思うから。
これが音楽偏差値の高い人にとってはたまらなのかもしれないけど、僕にはまだ教養が足りないように思う。
それは同時に、もう少し色々な音楽を聞いて偏差値を上げていけば、その先で味わえる楽しみとして待ってるんだろうな、ってワクワクもある、実際、そうやって好きになっていったバンドはいくつもある。
ผ้าอ้อม99999の作品には、ちゃんと耳を奪われる。それこそDos Monosを初めて聞いたときの興奮にも近いものがあった。
サンプリング、かつジャンクでポップ。僕自身がちゃんと聞いたことはないけど、上の世代ならTHE MAD CAPSULE MARKETSのような独創的な存在感を持っている。
『BE MY BABY』って曲はどんな内容かと思えば、歌詞には吉川晃司と布袋寅泰が出てくる。これこそが令和のBE MY BABY。
最近の若い世代のバンドに感じてるところといえば、リリースのスピードがとても早いこと。それも1曲単位で配信する、まさにサブスク世代ならではの手法。
とりあえずポンっと出してみる。できたら出す。もちろん曲を作る中で作り込んではいるんだと思うけど、そのスピード感ゆえに歌詞の内容も時代の最先端とリンクしてる。
「水はヤベェだろ」ってワードを放り込めるのも、まさにサブスク大時代を存分に生かしたスピード感だからこそと言える。
これがまさに今どきのバンドって感じ。確実に、自分と世代の違う人たちのムーブメント。ライブを観るのもすごく楽しみ。


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