夏は柄物をよく着た。
服装がシンプルになる分、コーディネートには華を持たせたいって気持ちからなんだと思う。
たしかに柄物は便利だ。
1着で華があるし、個性を演出できる。
し、とりあえず柄シャツをスラックスを合わせとけばそれっぽくなる感じもある。
楽だし簡単。
だからいいけど、だからこそ逆に、自分でコーディネートを凝って考えるようなことをしなくなるように思う。
「柄っていつか飽きるでしょう」
そう言われてから、当たり前なのに今更ながら、たしかにって思った。
その柄物アイテムに飽きたら、終わり。
1着での個性が強い分、コーディネートを考える手間がないのはいいけど、なんというか着回しみたいなものを考えるには少し工夫がいる。
し、個性が強いから結果的にシンプルなコーディネートばっかりになっちゃう。
その服に飽きたらもう、売ることを考えはじめるし、意外と応用を効かせるのが難しい。
じゃあどうしようかってなると、あんまり柄物ばっかり買うんじゃなくて、無地にも挑戦してみようって気持ちにもなる。
無地ってもう本当にシンプルだしなあとか思ってたけど、アクがない。
合わせる服を選ばないし、今までは”柄”が洋服を選ぶ大きな基準だったのに対して、なんというか遊びの幅が広い気がする。
それは生地感だったり、サイズ感だったり、一言に無地って言っても今まで以上にそれらに気を配ってみれば、無地×無地だったってコーディネートの幅が広がるものだ。
柄物に頼ってると、柄パワーでそういうところが後回しになる感じがある。
けど、無地だと半ば強制的にそういうところに気を配らないとコーディネートがシンプルになりすぎて、自分の好みな感じには仕上がらない。
これは、ファッションを楽しめるよう、服選びの解像度が上がったような気もして何だか楽しい。
重ね着とか、コーディネートとかを、今まで以上に選択肢を広げて考えるようになった気がする。
無地いいなあ、なんて思っているうちに買ったのがこのニット。
ブランド名には「FIELD FG GEAR」とある。
またしても渋谷のニューヨークジョーに、仕事の休憩中にふらっと寄ってみたら一目惚れして買ったやつだ。
シンプルなベージュ系のコットンニット。
サイズ表記に2Xとあるだけあって、身幅も着丈もけっこうでっかい。
首周りにはリブ、スウェットのようなV字のガゼットが配されている。
100%コットンなところは一緒だけど、少しもちっとした特徴的な質感はスウェットとは異なるところ。
ビッグサイズだけど袖へ向かうに細まって、袖リブも付いている。
おかげで着てても袖が落ちてきて邪魔になることもなく、袖周りで生地がたまってもったりとした感じもまたかわいい。
基本的にはベージュなんだけど、時折ちょっと青み掛かった糸が使われてるような気が、光の反射でする。
その感じとか、とにかくオーバーなサイズ感とかが、シンプルな中にも光っていてかわいい。
洗濯機で普通に洗えるし、お手入れが楽々。
適度に温かみがありつつ、ウールほど温かすぎないので室内でも快適に過ごすことができる。
汗をかいてもベタっとせず、さらりと着ることができる。
これは頑張って撮った着用写真。
仕事の日は少しばかりドレス感があった方がいいかなと、インナーにはノーカラーシャツを合わせてみたりする。
けど休みの日にはロンTを中に着て、あえてリブを覗かせながらだらっと、リラックスした感じで着るのもそれはそれでいい気がする。
袖とか裾の、たっぷり溜まる感じもまたかわいい。
オーバーサイズだからこそ。リブがまだ多少生きてるからこその、この感じ。
あんまりにもリブがキツキツだと窮屈だし、かといってゆるゆるでもストンと落ちる感じはそんなに好きじゃない。
このくらいの塩梅、めちゃいい感じだったりする。
いるのかなとか思いながら一応撮った後ろ姿も載せてみる。
でも後ろから見てもいいシルエット。身幅が広くて、ふっくらしてるのがいい感じ。
無地のニットをサイズ感で遊ぶ感じも楽しいなあとか思った。
いい感じのニットが手に入って満足です。
買った場所: NEW YORK JOE SHIBUYA
買った値段: 4,000円くらい
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