Patagoniaのマウンテンパーカー、その機能性に感動したので魅力をレビュー

古着の古着

職場の上司がお下がりの洋服をたまにくれる。

色々なカルチャーに詳しい方なので、普段着ていられる洋服選びにもバックボーンがある。

 

僕の仕事は接客業なのだけど、そりゃあそんな感じで置いてある商品のバックボーンを色んな角度から教えてもらったら、欲しくなるよと思う。

そんな素敵な上司からもらう服は、普段の自分のセレクトとは当然ながら雰囲気が違うので面白い。

 

今回もらったのはアウトドアブランドの中でも揺るぎない人気を誇るPatagoniaのマウンテンパーカー。

今日まで愛用しながら、その機能性に感動したので魅力をレビューしてみたいと思う。

 

上司のお下がり、Patagoniaのマウンテンパーカー

アウトドア系の洋服をほとんど買ってこなかった。

うまくミックスできれば良いのだけど、いかんせんコーディネートを組むのが苦手なので野暮ったくなりがちなのだ。

田舎の中学生みたいになってしまう。

 

雨風を防いだり、重量が軽かったりと機能性に優れているので、ギア的に1着持っておきたい気持ちはあった。

好きなブランドが珍しく出した、3レイヤーのマウンテンパーカーは持ってる。

 

ただ、れっきとしたマウンテンパーカーを手に入れたのはこれが初めてな気がする。

 

Patagoniaはいい。

Eddie Bauerとか、L.L.Beanとか、スポーティーさもありながら、古着のそれらはレトロな雰囲気があってとってもいい。

 

しれっとPatagoniaをコーディネートに取り入れるフジロッカーとか、おしゃれだなあと密かに憧れてたりした。

あの、どこか少年っぽさのあるコーディネートがたまらない。

 

調べても商品名の出てこないPatagoniaマウンテンパーカー

90年代から2000年代くらいの感じがする。

 

豊富なポケットによる抜群の収納力

シンプルな見た目でありながら、あらゆるところにポケットがついている。

 

胸元についたブランドロゴのすぐ下。

片手でサクッと開けてアクセスしやすい高さについており、ここにはワイヤレスイヤホンやら、ミンティアやらを入れたりする。

 

左袖についてる止水ファスナーのポケットは、ここだけなぜか止水仕様。

肩のすぐ下くらいの位置で、雨が降れば濡れやすい場所だから、とか理由があったりするんだろうか。

 

ベースの生地は柔らかさのあるポリエステル。

軽撥水くらいの機能性だと思うので、濡らしたくないものを入れてもすっかり安心できる程ではないと思う。

それでもせめて、と止水ファスナーになってるのかもしれない。今のところは特にモノを入れたことがない。

 

内側にも、スマホくらいは入りそうなサイズのポケット有り。

 

写真は撮り忘れたけど、色んな洋服についてるような脇腹付近のポケットも、もちろん付いてる。

 

あらゆるところに配置されたドローコードでシルエットが変幻自在

このマウンテンパーカーはとにかく、あらゆるところにドローコードが付いている。

 

フードの内側。キュッと絞って風の侵入を防げるようにだと思う。

ファスナーを上まで閉めると結構なハイネックなので、あまりにも寒い日意外はマフラーもいらなかったりする。

 

裾周りにもドローコード。

こちらも風の侵入を防いで、アウター内部の保温性を高めるためだと思われる。

ここを閉めると裾の引き締まった、ややバルーンシルエットみたいになるのも、変化を楽しめて何だかいい。

 

さらに裾周りは二重構造になっていて、内側はスナップボタンで開け閉めできる仕組み。

色々と工夫が凝らされてるおかげでシルエットを結構タイトにしつつ、体にぴったりと沿わせることができる。

 

着てるインナーのボリュームに合わせてみたり、気分でシルエットを変えてみたり、なかなか応用の効く作り。

 

袖にもリーチのあるマジックテープが配置されてる。

腕に沿うように留めれば同じく風の侵入を防げるので、これまたいい。

 

カジュアルなデザインのコートだと、ボタンがふたつ付いてて、そのどっちかを留めて袖を絞ることが多い。

そういうのって大抵、幅が細い方に合わせると腕が窮屈で、太い方に合わせるとゆるゆるだったりして勝手が悪い。

 

こういうマジックテープタイプなら、自分好みの袖幅に調整できるからこりゃあいい。

時計が引っ掛からず、かつ袖が落ちてこない適度な幅に合わせて着たりしてる。

 

脇下のベンチレーションとメッシュ裏地で通気性も抜群

ドローコードでシルエットを絞ると保温性はアップするので屋外では良い。

けど、今度は室内に入るとアウターの内側にこもった熱が暑かったりする。

 

こう書くと人間ってまったくわがままだけど、そんな要望にもPatagoniaのマウンテンパーカーは応えてくれてる。

 

まず裏地はさらっとしたメッシュ素材。

表地のポリエステルもけっこうさらっとしてるし、裏地もメッシュじゃ寒くないのかな、とか思ったけどけっこう温かい。

 

モノとしてペラっとした感じではなく、程よく厚みがあるからか、真冬でもインナーをしっかり着てれば温かい。

それでいて、例えば電車に乗ったりして暑さを感じたときにはこのメッシュ生地がスッとアウターの内側に籠った熱を放出してくれる。

 

表地もゴワゴワとした厚みのある生地だと熱の放出に時間が掛かるのだろうけど、適度に温かい上に熱放出性も高いとなると利便性はかなり高い。

 

さすがアウトドアブランドの長だなあ、と感動したのがこのディテール。

脇下に設けられた長いファスナー、いわゆるベンチレーション。

 

熱が籠って暑くなったときにはここをガバッと開ければ、一気に熱を放出して涼しくしてくれる、いわゆる換気口。

フロントのファスナーを下げるのはもちろんだけど、アウターを脱いだら寒いとか、そんなときに絶妙に活躍してくれるのがこれ。

 

まだちゃんと使ったことはないけど、こういうディテールが付いていると、本当によく利便性を考えているんだなあと感動します。

 

スタイルに合わせてファスナーで着脱可能なフード

地味に感動したのが、ファスナーでフードを着脱可能なところ。

 

両端のスナップボタンとファスナーで簡単に取り外しができてしまう。

おかげでマウンテンパーカーではなくブルゾンになるので、インナーにパーカーも着れちゃう。

 

フードのついたアウターを着てると、インナー選びからパーカーの選択肢が消えちゃう。

そこを見事に解消してくれる、この仕様には感動しました。

 

ちなんでみると、首元にはフリース生地が採用されているので保温性も抜群。

フードを外しても首元を温かく保ってくれます。

 

迷ったらとりあえず羽織っちゃう利便性抜群の1着

身長180cmでMサイズ着用。

おそらく海外規格でぼちぼち大きめの作りだからか、Lサイズくらいの感覚。

 

身幅も適度に広く、着丈も長すぎず短すぎない綺麗なバランス感。

 

ファスナーを上まで閉めると、よっぽど寒くない限りはマフラーも要らないくらいに首元を覆ってくれます。

とはいえ真冬はさすがに寒いので、ファスナーをマックスには閉めずにマフラーを巻くことが多め。

 

写真では身幅を絞っていないので裾広がりになっていますが、絞ると風をシャットアウト。

 

動きやすいくらいの着丈感でストレスフリー。

生地感も柔らかめのポリエステルなので、腕なんかも動かしやすいです。

 

そんなこんなで利便性がとにかく抜群なので、冗談抜きで気付いたら羽織っちゃうようなアウター。

今まで手を出したことがなかったけど、これだけ楽で温かく、かつ便利なのはさすが老舗アウトドアブランド、って感じだ。

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