夏暑過ぎ。
毎年、去年の夏ってこんなに暑かったっけとか思う。
すっかり暑さを忘れて、夏本番になる前に厚手の半袖シャツとかサマーニットとか買っちゃうけど、結局着ない。
こんなにも暑いとか思ってないから買うけど、いざ夏本番になるとクソほど暑いからやっぱり着ない。
そうやって結局着なかった夏服とかを売ろうとしてるそろそろ。
季節も移り変わり、秋に向かいそうな今日この頃。まずはと思ってなんでもないシャツを買い揃えていこうとしてる。
見た目はほんとになんでもないシャツ。
グレーのごま塩っぽい色味の長袖シャツ。
生地はそんなに厚くないから、実は夏でも袖捲りをすれば着れちゃうくらい。
ごま塩って言っても、古着でよくある黒シャンブレーみたいなシャツは、顔が幼い自分が着ると結構カジュアルな感じになりがちなのでちょっと苦手。
塩メイン時々ごまみたいな、ライトグレー系の色。
これがカジュアルでありながら、ちょっとの上品さがあってすごくいい。
芯が入ってて、やや尖った凛々しい形の襟。
だけど60~70年代物みたく大ぶりではなく、比較的着やすさもある。
ブランドはGEORGIO PIACENTEというらしい。
初めて聞いたけど、歴史としては30年くらいのブランドらしくそこそこ長い。
他の情報は特に記載がなかったり、内タグが劣化してたりで読み取れない。
どこのブランドで、現地ではどんなポジションなんだろうか。
ライトグレーのごま塩カラーに合わせた濃いめのクリーム系カラーのボタン。
これがめっちゃいい。
ボタン自体はシャープで厚みのない作り。
絶妙に淡い色味の生地にマッチしつつ、主張し過ぎず程よいアクセントになってくれるこの色味もまたいい。
これでよくある透明の、やや厚みのあるボタンだったら少し安っぽくも見えたり。
シャツの印象ってボタンやらの付属品が大きく左右するから、細部にこだわるのはすごく大事だと思う。
なんでもないサイズの、なんでもない胸ポケットもいい。スマホがさっと入るくらいのサイズ。
背面にはダーツ?の入ったシンプルな作り。
なんでもないけど、一応こういうディテールも入ってると、古着でよくある現地定価でもめっちゃ安いブランドよりはしっかりしてそう。
最後に後ろ姿もなんともない。
これと言って書くことも特にない。
けど、こういうなんでもないシャツこそが結果的にはすごく便利で、よく着たりすることになりそうな。
仕事でもいけちゃうし、プライベートでも落ち着いた雰囲気で着れる。
Tシャツの上からさっと羽織るだけで、どこか落ち着いた雰囲気を演出してくれる1枚じゃなかろうか。
学生の頃は柄シャツこそ正義、至高の格好良さを誇るアイテムだと思ってた。
けど、必要なディテールを詰め込みつつもシンプルなシャツは、非常に洗練された魅力を持ってるということに最近気付いた。
こういうシャツを集めていくと、秋冬にはカーディガンなんかが欲しくなる。
今から良さそうなものを探しておかないと、いざシーズンインしたときに結局見つけられなくて、妥協した服装をすることになりそうだ。
シャツがシンプルな分、柄ネクタイなんかを巻いたコーディネートも格好良さそうだ。
個人的には赤い柄ネクタイを持っていて、もう少し涼しくなったならそんな合わせをしてみようとも思ってる。
暑い夏がようやく終わりかけて、ファッションの楽しい季節がやってくる。
買った場所: NEWYORK JOE SHIBUYA
買った値段: 2,000円くらい
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