レトロでナードなChristian Diorのヴィンテージメガネにグッとくる

眼鏡

古着とか流行ってるけど、ヴィンテージ、って変に格が付きすぎてる感じがしてそんなに好きじゃない。

あんまり格が付いてたりとかすると、ファッションを楽しみたいのか、ブランドを自慢したいのか、僕くらい金銭的にも余裕がそんなにある訳じゃないと分からなくなる。

 

頑張って買ったクロムハーツ、それはもちろんいい。けど、それが主役に来るようなコーディネートより、全体の一部としてさらっと付ける、そんなスタイルに憧れる。

その余裕、自分のスタイルにどう取り入れるか。自分のキャパをどれだけ理解してるか、客観的に見られているか。

 

とかとか、個人的にはファッションにおいて、デザイン的には少し背伸びしながら楽しんでいきたいけど、身の丈に合ってないものを着たくはない。

自分にもっと自信があれば、ラグジュアリーブランドを着る感覚も変わってくるのかなとか思うけど。

 

そういうのを一張羅として着ることで背筋が伸びるみたいな、そういう感覚ももちろんわかるし素敵だと思う。

そこと、自分の身の丈のバランスを取れるように考えてる感じがある。

 

ヤフオクで買ったChristian Diorのヴィンテージメガネ

「ヴィンテージ」って言葉があんまり好きじゃないとか言っときながら、これは恐らくかっこよく分類するならヴィンテージ。

ただ、好きじゃないのは何でも「ヴィンテージ」ってかこつけることでレア感を出して、過剰に高く販売されてるもののこと。

 

これは少し前にネットで買ったChristian Diorのメタルフレーム。

形がいいなと思って気に入って、5,000円もしないくらいで買った記憶がある。

 

こういうラグジュアリーブランドはブランド名だけがひとり歩きして高く売られがちだけど、これは見つかってなかったのか、というかメガネはあんまりなのか、中古相場はそんなに高くない。

洋服も古着屋さんでは「Vintage Dior」ってかこつけて高く売られてるけど、ヤフオクとかだとシンプルにモノの価値だけを見て真っ直ぐに取引されてる感じがしてすごく好き。

 

そこで買ったDiorのメガネ。

なんだろう、今どきは古着ブームもあってなのか、Y2Kとかそんな流れもあってなのか、少しレトロな雰囲気のファッションが流行ってるように思う。

着飾らない、それがかっこいいって、そういう空気があるように思う。

 

メガネひとつ取っても、それを分かりやすく反映したのがツーブリッジのフレームだったりすると思う。

これまで太いフレームが人気だったところから、ツーブリッジの流行を筆頭に大きめのサイズバランス人気がセルフレームにも移ってきてるイメージ。

 

実際、JINSが発表してる最新のコレクションとかを見てもそう思う。

流行とか、次のトレンドに対してのアンテナの張り方が本当にものすごいと思う。なんかすごく偉そうな書き方かもしれないけど。

 

またまた話が逸れたけど、もう1年くらい前からフレームは持っていつつ、レンズを入れてないゆえに眠ってたDiorのメガネ。

感覚的にも、大きめフレームが流行ってるところにあって、引っ張り出してレンズを交換してきたのがこの1本。

 

よくあるメガネ、から少し外して上級者とか、おしゃれな人たちが掛けてるのがツーブリッジ。

だとしたら、そこからも少しだけ外したいのが個人的なところ。

 

ツーブリッジを僕が掛けてると、なんというか少し頑張ってる感じになっちゃう。

からこそ、あんまりデザインが効きすぎていないもの。それでいて少し面白い形のもの。そんなところにグッとくる。

 

このDiorのメガネは少し高めにあるブリッジとか、大ぶりで垂れ下がった、少し野暮ったい雰囲気にすごく惹かれた。

それでいてラインの入った上品なブリッジの雰囲気とか、前に出過ぎない落ち着いた色合いのゴールドカラーとか。

 

レンズシェイプだけを見れば野暮ったくなりがちなところを、細かいディテールで程よく上品さを演出してるところにグッときた。

あんまり野暮ったくなりすぎても取り入れるのが難しいし。そういうところを調理する技術とセンスこそ、さすがのメゾンブランドって感じだと僕は思う。

 

あと、これは元々はもっと大きい鼻パッドが付いてたけど、経年劣化で黄ばんでたから交換してもらった。

鼻パッドのサイズが大きいと、もっと野暮ったい感じだけど、サイズが少し下がったことで少しだけ掛けやすいバランスにまとまった。

 

テンプル内側には消えかけたDiorの印字。

 

フロントは少しカーブの効いた作り。大ぶりで垂れ下がったレンズデザインにカーブの効いた感じが、少し古めかしい感じがして今だと新鮮でいい感じ。

 

具体的な年代はもちろん知らないけど、たぶん80-90年代くらいのメガネなんじゃないかと思う。

古いものだから鼻パッドとか、テンプルもあんまり曲げてもらわずに掛けてるから、掛け具合が抜群とは言えないけど、変に調整して壊れるよりはこれくらいで。

 

フロントとテンプルの繋ぎ目部分にはCDのロゴ。

ヤフオクとかフリマアプリで他にもDiorのメガネは見かけたけど、この部分のデザインやロゴの主張の強いものがけっこう多かった。

 

対して僕が手に入れたこのフレームはロゴの主張も控えめ。というか髪の毛で隠れてほとんど見えないから、それくらいでちょうどいい。

あんまり大々的にヴィンテージ、とか打ち出されてないもの。そういうメガネを集めていきたい。

 

ギターもヴィンテージってかっこいい響きだし、というか僕は音の違いに詳しくないから、そこに関しては全く何も言えないけど。

ただ「ビザールギター」なんて分類されるような、ユニークな見た目をした、それでいて価格帯としてもすごく高かったりはしないもの。

 

そういう、多くの人から見向きはされないけど、好きな人は好きなもの。

あんまり見向きはされないけど、ちゃんと面白さを持ってるもの。そういうものにグッと惹かれるところが僕にはすごくある。

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