メガネのレンズ交換を安くするにはどこがいい?JINSとZoffで徹底比較

眼鏡

メガネって結構な高級品。そしてレンズ代も、フレームと同じか時にはそれ以上するときもある。

そんなとき、レンズ代だけでも安く済ませたいって思うこともある。

 

そこで色々調べたり実際に使ってみた経験から、メガネのレンズ交換を安く済ませるにはどうしたらいいのかを記事にしてみる。

 

量販店であるJINSとZoff、どっちでレンズを交換するのがいいのかを比較。

高級店との違いまで、自分の経験を元にまとめてみた。

 

レンズのクオリティーにおける前提知識

本題に入る前に、手短にレンズのざっくりとしたクオリティーについての解説を書いてみる。

ざっくり言うと、レンズのクオリティーは「設計」と「屈折率」によって変わってくることが多い。

 

主な設計には3種類あって、

球面→非球面→両面非球面

のように、右へ行くにつれて良い設計になっていく。

 

良い設計になるにつれて、レンズを介して見たときにおける、ぼやけずクリアに見える範囲が広がる。

また、乱視の歪みも軽減してくれるような違いも出てくる。これが設計の違い。

 

次に屈折率に関して言うと、

1.55→1.60→1.67・・・

というように、数字が上がるごとにレンズの厚みが薄くなっていく。

 

例えば近視なら、度数が強くなるほどにレンズ外側の厚みが増していく。

屈折率の数字が上がるほど、その厚みがシャープになっていく、って感じの認識。

 

例えば度数が強いけど、縁の細いメタルフレームに屈折率の低いレンズを入れるとする。

そうするとフレームの縁厚よりもレンズの厚みが勝っちゃって、横から見たときにはみ出た仕上がりになる。

そういうときに、レンズをより薄く仕上げるためにプラスで料金を払って、屈折率のより高いものを選んだりする。

 

ただ、屈折率を上げるほど見え方がよくなるかというと、見え方に関しては設計による違いが大きいところ。

レンズが厚くなっても、フレーム自体がプラスチック素材やらの肉厚なものなら、屈折率を上げなくてもはみ出ず綺麗に仕上がりもする。

だから、ここは度数とフレームの相性によるところが大きい。

 

かなりざっくりだけど、一応これくらいを前提知識として入れておくと比較しやすい。

それを含めた上で、各社でレンズ交換をする場合の設計や屈折率、金額を比較していく。

 

持ち込みフレームのレンズ交換: JINSの場合

・デフォルトレンズの設計: 非球面

・デフォルトレンズの屈折率: 1.55

・価格: 7,700円〜 (※2025年1月現在)

 

「レンズならJINS」みたいに積極的に打ち出したりCMを流してるだけあって、他店の持ち込みフレームでもレンズ交換は比較的ウェルカムなイメージ。

 

持ち込みでもレンズ交換が7,700円からでできて、その設計は非球面。

メガネ業界で一般的というか、スタンダードな設計なのが非球面レンズなのを考えると、わりかし良心的な価格設定なんじゃないかと思う。

 

オプションで金額をプラスしていけば、屈折率を上げてレンズを薄くすることも可能。

なんにせよ、持ち込みフレームのレンズ交換をこの価格帯で受けてくれるのはけっこう良心的。

 

持ち込みフレームのレンズ交換: Zoffの場合

・デフォルトレンズの設計: 球面

・デフォルトレンズの屈折率: 1.55

・価格: 12,100円〜

 

Zoffの場合は、持ち込みフレームのレンズ交換だとデフォルトのレンズ代が3,300円、そこに加工料の8,800円がプラスされて、12,100円からというお値段。

 

Zoffは持ち込みフレームに限らず、自社フレームのセットレンズもデフォルトの設計が球面らしい。

球面レンズは被球面と比べて視野の歪む範囲が広く、ざっくり言えば非球面レンズが登場する前にスタンダードだった設計。

 

持ち込みフレームの加工料を2024年3月より3,300円→8,800円に引き上げてるとのこと。

JINSに比べると、持ち込みフレームのレンズ交換はできるだけ避けたい、と会社の方針で思ってそう。

そりゃあ、安い価格でレンズ交換を受けてたら全然儲からない。フレームを買ってもらうのと同じか、それ以上の利益がないと。

 

メガネの用途と求めるクオリティーで高級店と使い分けるのもおすすめ

こうやって安い価格でレンズを交換してくれるお店があると「じゃあ高いお店って何が違うの?」って思うかもしれない。

 

僕は度数がそんなに弱くもなく、とはいえすごく強い訳でもない。

いわゆる「中度近視」って部類なんだろうけど、安いお店から高いお店まで、いくつかのお店で今までにメガネを買った経験からすると、正直見え方にそこまで大きな違いはないように思う。

 

正確に言えば、球面とか非球面とか、設計による見え方の違いはうっすら感じる。

ただ、同じ設計のレンズをJINSやZoffの量販店で入れたときと、いわゆるメガネの高級店であるセレクトショップで入れたときじゃ、違いはあんまり感じてないかも。

 

量販店と高級店で細かな素材やコーティングの違いはあるのかもしれない。

けど、モノ自体のクオリティーがすごく大きく変わることはないんじゃないかって、個人的には思ってる。

 

じゃあ何が変わるのかというと、高級店の場合はフレームに合わせてより細かく最適なレンズ選びと加工をしてもらえる点が大きな違いだと思う。

 

例えば高級店にいくと、レンズの設計にも最初に書いた球面や非球面、両面非球面以外にも「内面非球面」ってレンズの用意があったりする。

細かい話になるけど、メガネにはデザインを左右するうちのひとつとして「フレームのカーブ」っていう要素がある。

 

度数にもよると思うのでざっくり書くと、非球面や両面非球面レンズの場合、レンズ自体のカーブはわりかしフラットになる場合が多い。

これを、デザイン的にカーブの効いたフレームに入れると、ものによってはレンズのカーブにフレームが引っ張られて、カーブの効いたデザインが伸びて平らになっちゃうことがある。

フレームが平らになると見た目の印象も変わるし、フレームの横幅が広がりすぎると掛け具合もゆるくなったりと影響が出てくる可能性もある。

 

内面非球面レンズなら、高級店なら、フレームのカーブに合わせて最適なレンズを選んでもらえたりする。

もっと細かいけどレンズを入れるサイズだって、フレームに負担をかけないためには重要で、そういったところも高級店ならしっかり見てくれる。

 

実際に量販店でレンズを入れると、フレームのサイズに対してレンズがきつめに入ってるせいで取り外しが難しく、フレームを調整するときに支障が出る場合だってあるという。

 

あとはやっぱり、視力測定や技術面のクオリティー。これも思い込みかもしれないけど、高級店の方が安心感はあるように僕は思う。

なので量販店でレンズを交換するなら、高級店で作って見え方に不具合のないメガネを持っていって同じ度数で作ってもらうとか、そういう使い分けをするのもおすすめかも。

 

そのメガネを使う頻度とか、買ったときの値段を考えながら大事に使いたいなら高級店でのレンズ交換を、ガンガン日常使いするなら量販店でのレンズ交換を、みたいな。

予算とかフレームに合わせて両方を使い分けられたら賢明だなと僕はそうしてる。

 

どれくらい見え方にこだわるかとか、予算感とか、どこを大事にするかで色々選び分けるのがおすすめ。

メガネのレンズもけっこう奥が深いから、細かな違いを考慮しつつ最適な選択肢を選ぶ参考に、少しでもなれたら嬉しい。

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