Tシャツってデザインで選ぶのが主だけど、なんかここ最近はあんまり何にもグッとくることがなくなっちゃって。
基本的な形は似通った中で、プリントのデザインで気に入るものを選ぶ。
もちろんシルエットや生地の違いもあるけど、それ以外だとプリントがディテールの大半を占めるから、大量に並んだそれらから選ぶって行為自体が、何だか少しだけ面白くなくて。
っていう理由でプリントなし、シルエットや生地を重視して選ぶことが多かったここ数年。
ただ、それ以外にもプリントTシャツを着るとなると、バンドのライブに行ったときに目にするグッズのそれらを手にすることが多くて。
そんな理由で年に何着かずつ増え続けてるバンドTシャツ。
バンドのファンであることがモロに前に出たデザインのそれもいいけど、ちょっと恥ずかしいから一見してバンTであることが分からないようなものを選ぶことも多い。
今年の夏に大いに着そうなバンドTシャツを、まとめて記事にしてみたい。
Somewhere in Tokyo「LOS APSON?」Tee
1着目にしてバンTって呼ぶには微妙なアイテムかもしれないけど、これはSomewhere in TokyoってブランドのTシャツ。
高円寺のレコード屋さん、LOS APSON?のイラストTシャツ。イラストは坂本慎太郎によるもの。
「このバンドが好き」っていうのが、真っ直ぐに伝わるようなイラストやデザインのものはちょっと恥ずかしいけど。
もちろんのこと坂本慎太郎は好きだけど、これはあくまでもレコード屋さんのTシャツっていうのも、また気兼ねなく着れるポイントだったりする。
少しシュールなイラストが中央に佇む、控えめデザインで着やすい1着。
坂本慎太郎の色々な作品にも登場するこのキャラクターは、LOS APSON?店頭のシャッターにも描かれてる。
買ったのは去年か一昨年くらいに新宿のBEAMSで、このブランドがポップアップイベントをやってたとき。
それから少し寝かせつつたまに着てる。そんなに主張が強くないから、サラッと着れるのがいい。
プリントが少しずつ剥がれて擦れてきてる感じもいいなと思ってる。
ファッションブランドのアイテムなだけあって、ボディもかなり肉厚でしっかりしてる。
9.6オンスもあるらしく、けっこうタフ。程よく艶もありつつ滑らかなボディだから、ゴワゴワしたり肌に触れて痛かったりも、もちろんない。
長く着ていくにつれて経年変化の楽しみな1枚。
HIATUS KAIYOTE「Love Heart Cheat Code」Tee
去年、HIATUS KAIYOTEの来日公演を豊洲PITへ見に行った。
圧倒的な馬力を持って繰り出される演奏にテンションが上がりまくったライブ。
開演前からグッズ列が混んでたから、終演後はもっとだろうとは思いつつも見てみると、気になってたこのTシャツは売り切れてた。
それからメルカリとかでもちらほら探してたけど、プレミア価格で売ってる人からは悔しいから買いたくなかった。
それから忘れて何ヶ月も経った頃、恐らくオーストラリアの、公式グッズを扱ってるサイトのセール情報がインスタの広告で流れてきた。
欲しかったTシャツも在庫があって、40%オフで販売されてた。
送料が2,000円ちょっと掛かった気がするけど、それを含めても来日公演のグッズ売り場で買うより少し安かった気がする。
という訳で念願叶って手に入れたTシャツ。サイズはXLを選んだけど、身幅が広くてなかなかにビッグシルエット。
生地もそこそこ肉厚でけっこうしっかりしてる、8オンスくらいはありそうな感じ。
フロントには、そんな広い身幅を贅沢に使った巨大なプリントがズドン。
袖にまで浸食したプリントは着てるときにはその全貌は見えず、平置きして初めてようやく見えるくらいには大きい。
恐らくシルクスクリーンと思われる、存在感のあるプリント。
イラストがそもそも可愛いし、フロントのプリントはアルバム名だからそもそも知ってる人じゃないとバンTだとは分からないような。
バックにはバンド名がデカデカと。その周りにはモチーフが11個。
アルバム「Love Heart Cheat Code」が11曲入りだから、それぞれの曲を表わしたモチーフなんだろうか。
バックにバンド名が入ってるから知ってる人になら分かるだろうけど、そうじゃない人は「何かの英字Tシャツかな」くらいしか思わないはず。
その感じもまあ、バンドTシャツだけど普通のTシャツのように着れる気兼ねなさはある。
いやまあ、それ以前にただただデザインがかっこいいんだけど。
そしてネームもちゃんとしてる。けっこうしっかり、織りで作られたブランドネーム。
Tシャツとして、普通にクオリティーが高くて嬉しい。これは今年の夏に活躍してくれそう。
テレビ大陸音頭のバンドロゴTシャツ
札幌のバンド、テレビ大陸音頭のブランドロゴTシャツ。
3月にKhakiとの対バンを見に行ったんだけど、そのときの演奏がとにかく衝撃的で。
圧倒的バイタリティー、演奏力。パワフルでポストパンクっぽい雰囲気もある曲の数々。
そのどれもが個性的で、でも決して気を衒ったような作りではなくて、あくまで彼らなりの豪速球ストレート。
真正面からロックをやってる感じにグッときてしまって、その日の対バンは個人的にテレビ大陸音頭に夢中になって終わった。
ので、帰りに物販でTシャツを買って帰った。それも3,000円くらいと良心的な価格。
既に朝のテレビ番組に出てたりと注目度は高いけど、高校生でオリジナルのこんな曲をやってるバンドなんてもう、本当に驚きでしかない。めちゃくちゃにかっこいい。
black midiの「Cavalcade」Tシャツ
大好きなバンド、black midi
惜しくも去年、活動休止に入ったみたいで。それでまでに単独でもフジロックでもライブを見れたけど、残念極まりない。
その後ボーカルのGeordie Greepがソロを始めて行ったジャパンツアーも見に行ったり。
2025年時点でまだ25歳っていう若さでありながら、圧倒的すぎる曲の数々を生み出し続ける化け物みたいなミュージシャン。
とにかく次々に生み出される曲の数々に、これからの活動もとにかく楽しみで。
おまけに日本のことはけっこう好きみたいだから、今後も日本でライブをしてくれることに期待してる。
そんなGeordie Greepが所属してたblack midiのTシャツはもう1枚持ってるけど、このCavalcade Tシャツはデザイン的にも普段使いをしやすいから夏にはよく着てて。
このTシャツはアルバムのLPが出るときにTシャツ付きで予約して手に入れたもの。
アルバム自体は4年前のものだから、Tシャツだって手に入れてからしばらくは経ってる訳だけど。
フロントで見ると小さくバンド名がプリントされてるくらいだから、さりげなく着るにはちょうどいい。
シャツのインナーなんかにした日にはこれがチラッと見えるか、見えずに無地Tみたく着るくらいの感じ。
っていう、今年の夏も活躍してくれそうなバンT4枚。
物販で買えばバンドの懐にお金が入るから応援になるし、同じバンドが好きな人と出会ったときには会話のネタにもなる。
デザインがあんまりにも「そのバンドのもの」って分かりやすいと少し着づらいけど、さりげないくらいなら日常にも馴染んでくれる。
テレビ大陸音頭のTシャツに関しては、数年前からちょいちょいあるユーモアのある日本語Tシャツみたいなノリでも着れる。
とはいえ1枚で着たりはまだしてないけど。フェスとかに着ていくのもいいんじゃないかな。
人のファッションには、その人の好きな音楽や文化がなんとなく透けて見えるもの。
個人的に、好きな音楽ってその人のスタイルや人格を紐解く上で大きなヒントになるから面白いなって思う。
コメント