ファッションにもあるように、メガネにもデザインのトレンドっていうのはあって。
今のファッションにそこまで詳しい訳じゃないけど、リバイバルブームっていうのは確実にあると思っていて。
メガネも同じように、少し前までは太めのフレームがダントツ人気だったのが、今は少しずつ変化してきてる。
ファッションのリバイバルブームと重なるようにして、少しナードで野暮ったかったり、古めかしい雰囲気のそれがトレンドになってきてるように思う。
JINSの新作なんかを見てると、そこをいち早く捕らえて少し攻めたデザインのメガネなんかもリリースされてる。
値段も安いし、確かに取り入れるにはハードルも低いし、若い人たちには確かにすごく良さそうな。
個人的にはトレンドを意識してる訳でもないけど、ここ最近のメガネにあまり多くはなく、新鮮味を感じてたのがオーバル型。
少し前から気になってたそれを頭の片隅でなんとなく探してたら、フリマアプリで見つけた2,000円のそれを気に入ったから買ってみた。
にしても自分でも自覚があるけど、僕はこれから来る流行を最初に掴むようなタイプじゃきっとなくて。
ただ、それが世間一般的に流行るほんの少し前になんとなく感覚として持ってるところは間違いなくあって。
そこはちょっとだけ誇れるところなのかもしれない、とか思うし、その感覚はずっと大事にしておきたいと思ってる。
落ち着いたアンティークゴールドカラー、HOYAのオーバルフレーム
日本のメガネレンズメーカーとして大手、HOYAのオーバルフレーム。
今ではフレームを作ったりはしてないみたいだから、これは少し古いものにはなるんだと思う。
オーバル型のスッキリとしたシルエットだけど鼻パッドは大きくて少し野暮ったさが残る、そういうところが90年代くらいの雰囲気を感じさせる。
今流行りのオーバル型は、もしかしたらもう少し今っぽく微妙にリデザインしてたりするのかもしれない。
正確にいつ頃発売されたものかは分からないけど、今回買ったこれはそうじゃなくて、リアルにそれが主流だった頃のデザイン。
ジャケットだってデザインは生かして現代風にアップデートしてたりするけど、例えるならこれは肩パッドが入ってる当時モノみたいな。
そういうのって時として、源流は同じでもどこか今の雰囲気にフィットしなかったりするけど。
このフレームは、まあ今掛けてても全然いいかなって感じ。その野暮ったさをあえて楽しめるのもメガネの面白いところだなって思う。
レンズサイズは50mmと少し大きめ、しかしブリッジが18mmと気持ち短め。
このサイズバランスも少し昔っぽいところ。
ただ、掛けると野暮ったさはそんなにないし、サイズバランス的にも僕の顔にはかなりジャスト。
基本的に太めのセルフレームばっかりだから、メタルフレームも欲しいと思って探したり持ってたりもするけど、なんだかどれも頻繁には掛けなかったり。
そんな中でこの1本は、落ち着いた雰囲気で掛けやすく、どこか昔っぽさもあるオーバル型。
今の気分にばっちりハマるし、合わせる服もそんなに選ばない。
休日のファッションってどこかカジュアルになりすぎるところがあるんだけど、そんなところもうまい具合に引き締めてくれる良さがあるのも、オーバル型ならでは。
落ち着いたカラーのアンティークゴールド。その中でもブリッジに彫金を施していたりと、さりげないところでアクセントをプラス。
鼻パッドはけっこう大きい。これは変えられたらって思ったけど、ネジで回して固定するのとは少し違う仕様みたいで。
なんだか手間が掛かりそうだから、サッとメンテナンスして綺麗にして、ひとまず変えずに使ってるところ。
テンプルにも彫金模様。細めのすっきりとしたテンプルに控えめな彫金模様の、とても落ち着いた雰囲気が心地いい。
やりすぎてない、それでいて少しだけアクセントになってくれるような作りがとてもいい。
コーディネートにプリントTシャツじゃなくて、ボーダー柄やさりげないチェック柄でアクセントをプラスするような、そんな感覚。
大人の余裕を感じさせる、控えめだけど上品な仕様が気に入ってる。
もう30歳にもなると、柄シャツとかで個性を出すよりも、サラッとした大人の余裕みたいなのがある方がかっこいいかもなって思うようになってきた。
どんどんノイズを削ぎ落としていって、自分の魅力みたいなのを自分で見つけて、そこで勝負していけるような大人になりたいな。
髪型だってロングで個性を出すんじゃなくたって、自分らしさを見つけられるような。
なんだって削ぎ落としていって、自分の内側にある何かしらで、自分らしく生きていけたら。
このオーバルフレームは、そんな自分の今とこれからの考え方にそっと寄り添ってくれるような1本だと思う。
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