学生の頃から、20代中盤くらいまでは柄物シャツばっかり着てた。
っていうのも、ファッションに興味を持ち始めた頃っていうのは大学生くらいの頃で、ようやく制服から解き放たれた頃。
学校内には他におしゃれな男子とか、もちろん女子もいるんだから、自分だって当然おしゃれに見られたい気持ちがあった。
ゆえに手っ取り早かったのが、あんまり他の人が選んで着ないような柄シャツを選ぶことだった。
ちょっと派手でサイケな柄のもの (これは自分でも少し無理してたから、すごく好んでた訳じゃなかったけど)とか、定番だけどペイズリー柄とかもよく着て。
それが本当に好きだった気持ちと、個性的な人なんだって思われたい気持ちが半々くらいだった。
今でも海外の曲を聞いてるとき、もちろんそれを好きな気持ちもあるけど、インスタのストーリーに載せて「この人はおしゃれなんだ」って思われたい気持ちもありつつで、そんな感じ。
まあ、人は自分が思うより他人のことを気にしてないし、僕も存在感があるタイプじゃなかったから注目なんてどこからも集まってなかった訳だけど。
30歳を過ぎて、選ぶ服が分かりやすくシンプルになった
このブログじゃ何回か”30クライシス”なんて言葉を出して書いてるけど、30歳になってから自分の着たい服があんまり分からなくなってきた。
なくなってきたっていうのに近いのかな。今は自分の、洋服選びに対するアイデンティティーがない状態。
今の動向次第で今後十数年くらいのスタイルに大きく影響してきそうな気がするから、そこで諦めずに自分なりにしっくりくるそれを探求し続けたいところ。
なんだなんだで、ファッションやコーディネートはそこまで得意じゃないけど、洋服自体には薄れたって興味を持ち続けていたい。
仕事でも着れるような服を、って前提が頭あるからっていうのもきっとある。
ただ、アイデンティティーが喪失中の今は、ひとまず飽きずに着れる無地アイテムを中心に選ぶことが増えてきた。
無地の服って、表面的なデザインがそんなにない分、生地感やシルエット、サイズバランスが一気に重要になるアイテム。
柄だったりに頼らない、それらのディテールでファッションを楽しむセンスを鍛えるには非常にいい選択肢かもと思ってる。
落ち着いた大人の味方的ブランド”ARMY TWILL”の開襟ビッグシャツ
何気なく池袋をふらふらする中で、セカンドストリートに入った。
やっぱり手に取るのは控えめな柄か無地のものばっかり。その中でも試着してピンときたのがこの、ARMY TWILLのシャツ。
ブランド自体は聞いたことがあるし、たまにセレクトショップで見かけるようなイメージだった。
元々は1940年代にアメリカで始まった歴史あるブランドみたいだから、ヴィンテージとかで買うと高いのかもしれない。
一度はブランドが終了した中で、2020年に再始動したっていう経歴を持つみたい。
他の会社が名義を買収して再開したパターンなのかな。その手の商売っていわゆるネームバリューで勝負していくだけで、中身は当時と全然違ったりとかもあると思うけど、どうなんだろう。
っていう、それくらい何も知らないけど、これはセカストにて4,000円くらいで買ったもの。
中古相場を見てもぼちぼちか少し高いくらいなのかな。とはいえ、定価で買ってもシャツは15,000円前後のものもあったりして、なかなか良心的。
洋服を買うのにそれほど多くのお金を出すまでには興味の中心に来てない僕でも、これくらいならと思えるくらいの価格帯。
なんだろう、この吊るしておいてもかっこいい佇まい。
ビッグシルエットで、リネンをベースにした生地がストンと落ちるこの感じ、ざっくり羽織ってすごくカッコ良くて。
身幅がけっこう広くて、ざっくり羽織ってもビッグシルエットからなる色気のある雰囲気がムンムン。
無地のシャツってシルエットも何もかもが普通だとカッチリしすぎるから、これくらいデカいのを選んでちょうどいい。
個人的には開襟シャツの、ちょっとざっくりとしたゆるさのある雰囲気がすごく好きで。
閉めて着たとしても、これくらい胸元が開いてて、インナーのTシャツが程よく見えてるくらいがラフでいい。
左胸に飾らない胸ポケット。ハンカチやらイヤホンやらを入れておくのにちょうどいいサイズ。
裾付近にはシルクスクリーンでブランド名が施されてる。
ざっくりしたリネン生地にシルクが施されてるこの感じも、アメリカンな雰囲気があっていい。
無地シャツをざっくり、ゆったり着る。
1枚で着ることはあんまりないから、インナーにTシャツやタンクトップを挟んで。
無地Tでもいいし、ボーダーTシャツくらいをサラッと差し込んでもいいと思う。
ざっくり着てさらっと上品に。そんな感じの余裕ある大人に憧れる。
コメント