独創的ビザールメガネの世界 / NEOSTYLE “PARY” 編

眼鏡

ビザールギターってあるじゃないですか。あの、変わった見た目が特徴的なギター。

やりすぎてるのはそんなに見たことないけど、なんとなくヤフオクとかでたまに探すのが好きで。

 

古着を探すにもそうだけど、やっぱりなんかこう、決して奇を衒う訳じゃないんだけど、デザインから溢れ出るユニークさのあるものが好きで。

高かったりする必要は全くない。むしろ「おおー、やってますね。こんなん好きな人いないでしょ」って、ちょっとニヤッとしちゃうくらいのやつがいい。

 

デザインとしては真っ直ぐじゃないけど、作ったその人としては渾身の豪速球ストレートを投げてるような。そんな素晴らしさのあるものにグッとくる。

 

あえて変なことをやろうとしてる訳じゃないのに、周りからは「変なことをやろうとしてる人」と見られちゃう。

でも、それが本人にとってのストレート。だから、尚更やばい。

 

上の一文は、昔読んだ僕が好きなミュージシャン、東郷清丸さんがインタビューでそんな感じのことを言ってたところ。

清丸さんの活動を見ながら、なんかすごく腑に落ちたというか。確かに変わって見えるけど、それが清丸さん流のストレート。

 

それがすごく素敵だなと思って。僕はそんなに変に見えるタイプの人間でもないけど、なんというかとても共感する部分があって。

だからビザールギターを見るのも好きで、そういうレギュラー古着を探すのが好きで、音楽が好きで、メガネが好きで。全部に共通してるところ。

 

ビザールメガネの世界: NEOSTYLE “PARY”編

眼鏡屋で働いてて、メガネはもちろん好き。なんとなく暇なときにメルカリなりヤフオクなんかでメガネを探してみたりするんだけど。

そうすると特にヤフオクなんかは、閲覧履歴に沿ってどんどん色んなメガネをおすすめしてくれるようになって。

 

そんなのを見てると、本当にもうキリがないくらい大量のメガネと、画面越しに出会う。

仕事の日には掛けられないんだけど、かといって休みの日に頻繁に掛ける訳でもないんだけど、どうしても魅力的なデザインのものに、たまにグッと惹かれるときがある。

 

そういうときはもう、買ってもきっとそんなに掛けないんだろうなって思いながら、なんだかんだで買っちゃうことも多くて。

買ってレンズを入れたのに、それで満足してまだ1回も掛けてないメガネがいっぱいあるのに、それでもまた買っちゃって。

 

どうせ掛けないんだから、買わないでおこう。そんな気持ちを差し置いて、もう掛けなくてもいいから手元に持っておきたいな、みたいな気持ちになったのが、これ。

NEOSTYLEってブランドの、PARYってモデルらしい。

 

ブランド自体はヤフオクなんか眺めてるとたまに出てくる。生産がドイツで、ちょっと古そうで、なんだかとってもいい感じ。

古いメガネとか好きな人なら「ああ、あのブランドね」ってなるのかもしれない。

 

まあ、まずはなんといってもこの特徴的すぎるレンズシェイプ。

こういうシルバーの、ちょっと古そうなサンプラチナや金張りのメタルフレームっていくらか持ってる。

 

けど、なんというか、このレンズ上部には丸みがあるのに、下部はスパッと直線的なこの感じ。

それでいて少し外広がりなこの感じ。

 

メガネのデザインって本当にミリ単位で印象が大きく変わるのが面白いところ。

ほんのちょっと垂れ下がっているから、ほんのちょっと吊ってるから、そういうところで、パッと見は似てても全然違う仕上がりになってたりする。

 

まあ大胆で、だけど決してアヴァンギャルドな方向に振ってはないというか。

 

僕は音楽でもノイズミュージックって正直そんなにちゃんと向き合ったことはない。

洋服でも、柄の派手すぎるシャツとかって20代の頃は着てたけど、今はもう少し余白が欲しくて手にしない。

 

それ自体の魅力があることは知ってても、自分の知識不足とかで理解のできないものってある。

そういうものには理解できないゆえに惹かれなかったり、教養が必要だったりするのかもしれないけど。

 

このフレームには、そういう感覚がないというか。僕にでも理解できる分かりやすさと、それでいてアヴァンギャルドすぎない、絶妙なバランス感がある。

結局ラーメンだって色々好きだけど、何も意識しないとラーメン二郎にばっかり行っちゃうし、ガツッと分かりやすいものが好きなんだと思う。

 

正面から見たときに重なって見えるブリッジは、こうして見ると本当に二重になってる。

写真じゃ伝わりづらいけど、下のブリッジは艶消し仕様、上のデザインブリッジは艶ありになってるのも芸が細かい。

 

まず後ろの太いブリッジが実用的には必要なパーツで、その上から細いブリッジをさらに重ねてる。

上のブリッジはフロントの枠と大胆に重ねられてる。

 

上に盛り上がったレンズシェイプと、ゆるくV字を描いたブリッジの組み合わせ。

ちなみにブリッジ裏にはこのフレームが金張り (厚い金の層を圧着させた仕様)である表記あり。

メッキじゃなく、金を圧着させる手間の掛かる仕様。ドイツ製で金張りで、ちゃんとしたフレーム。

 

ちゃんとモノがよくて、デザインも唯一無二。それでいて細かいディテールまで凝ってる。

こういうデザインのメガネって大味な作りのものだって多いイメージだけど、細部にまでこだわったバッチリいいもの。

 

こういうのがたまに、それもわりと5,000円以下とかでちらほら出てくるのがヤフオクやらメルカリで。だから探さずにはいられなくて。

少し古そうだけど、いやだからこそ、現行のメガネにはなかなかない大胆なデザインを楽しめる。

 

ヴィンテージの眼鏡屋さんも少しずつ増えてきてるけど、古着に比べてもまだまだ見つかってないのが、こういうちょっと古い年代のメガネ。

好みのものが手に入ったら、またちょくちょく記事にしていきたい。

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