きかいにおまかせ

雑記

眼鏡屋で働いてる。今の仕事は接客もそうだけど、主には加工とかメールの返信とか、わりと裏方寄りなものが多い。

 

接客もまあ嫌いじゃないけど、好きなのかもどうか分からない。人と話すのもそんなに得意な方じゃないし、別にコミュニケーション能力も高くはないし。

 

ただ、仕事となれば話は別で。そりゃあもちろん、ちゃんとやるっちゃやる。

まあ、ああ、この人はちょっと苦手だな、とか思ったりしたら距離を置くことはあるけど。面倒な人だなって思ったりしたら。

 

それでもお店の口コミに、何度か自分が担当させてもらったお客さんの良い評価をもらったことがある。

上司から言ってもらったことも、お客さんのレビューで書いてもらったこともあるのは、距離感がちょうどいいってこと。

 

お客さんによって接客の距離感は変えるけど、自分自身がガンガン来られたり、ベタ付きされるのが苦手だから、わりと様子を見る接客はする。

お客さんの反応次第で、色々話しても良さそうであればわりと会話をする。ゆっくり見たそうな人であれば、声をかけてもらったときにいつでも反応できるように様子は見てる。

 

自分があんまり人と喋るのが得意じゃないから、接客されるのが苦手だからこその、良いところだったりするのかもしれない。お客さんの気持ちが、ちょっとは分かる方ではありそうな。

 

とはいえ接客がすごく得意な訳じゃない。モードを切り替えれば苦じゃないし、なんならお客さんにすごく似合うものを提案できたときの喜びは確かに感じる。

ただ、それよりも加工やら何やらの裏方仕事の方が黙々と取り組めるから、好きではある。どうしてもそっちで忙しいふりをして、接客は他の人に任せがちになったりもする。

 

今日、社長があまりに突然にお店にきた。小さい会社だからこういうことはぼちぼちあるんだけど。

うちのお店で使ってる加工機は古い。来年、事務所の方にハイスペックな最新式の加工機を導入するらしい。

 

なんでも話を聞いてるだけでも、今の僕らがやってる加工の手間の8割は省けそう、かつスピードも圧倒的に上がるハイスペックなやつらしい。

わりとアナログに作業することも多かったけど、そのアナログな部分がごそっと自動化して、あとは仕上がったレンズをはめるだけ、それくらいになるらしい。

 

うちのお店では、自店で売れたメガネの加工は自店でやってるけど、ハイスペックなそれを事務所に導入したら、うちのお店の加工分もそっちに送ってやることになるそうな。

そうすると、今やってる僕の仕事はわりとごそっとなくなる。

 

僕は社内で一度、店舗を異動してる。異動前の店舗では、お店全体の売上の3分の1くらいを僕が売ってた。

とはいえその頃は業界歴も浅く、できることが少なかったから接客に一番手で出てて。それゆえにそれだけ売上を取れていただけな気がしなくもない。

 

ただ、社長はそこもある程度評価はしてくれていて。現状、加工担当である僕の手が空いたら、まあ接客に出れる機会も増える訳で、お店の売上も上がるんじゃないか、的なことを言ってくれてはいた。

 

それは来客数次第かもしれないし、僕じゃなくても売上は取れるだろうと思いつつも話を聞いてた。

僕は接客も嫌いじゃないけど、眼鏡屋って地味な作業も多いから、ずっと接客っていうよりは、作業的なことにも逃げられる仕事だったりする。

 

でも加工担当ってそれがなくなると、今よりわりと接客に割く時間は増えそうな。なるほど、そうなるとどうしたもんかな。

もちろん眼鏡は好きだけど、そこまで接客をしたいのか。

技術的なことをもっと覚えて自分の知識としたいから、眼鏡店で働き続けるのか。

 

機会にどんどん仕事を取られていく。そうやって暇になったら、スタッフみんなでお客さんを待ち構えるんだろうか。

いや、暇な時間が増える分、他の作業に時間を割いたりできるようになるんだろうけど。

 

さてどうやって働いていこうか。仕事が、どんどん楽ちんになっていく中で、なんとなくやりがいみたいなのを、何も考えてないと見失っていっちゃう気がして。

自分の好みやセンスで、お客さんに新鮮さを感じさせる接客や眼鏡選びをすることはまだできる。

 

それが、眼鏡屋店員として働くなら、今はまだ機械に取って変わられない仕事だろう。

でも近い未来、全ての人にとってじゃないだろうけど、対人間の接客っていうのも必要なくなっていったりするんだろう。

 

AI大時代になるずっと前から言われてたし、ふと思ってはいたことだけど、こうも技術が発達してくると、やっぱり自分にしかできない何かを見つけるしかなくなる。

別にそうじゃなくたって生きてはいけるだろうけど、「ああ、機械と同じことを、何やってるんだろう」って虚しくなっちゃうときがくるんだよな、きっと。

 

価値のないように思えるこういう記事も、自分の考えを残しておくって意味でなら、とてつもなく大きな財産だと思う。

自分のアイデンティティーを、得意なことを。自分にしかできない何かを生み出していく道を、そろそろ本気で考えなくちゃならないよな。

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